親子で群馬の掛け流し温泉旅館【かやぶきの郷】薬師温泉・旅籠へ

本格的なかやぶき集落、古民家、古民具の宿。
圧倒的なこの世界

4歳児を連れて、群馬県の山深い掛け流し温泉旅館である、かやぶきの郷：薬師温泉・旅籠（はたご）に行ってきた。敷地内に見事に再現された本格的なかやぶき古民家、古民具。まるでタイムスリップしたかのような日本の原風景に浸って来た。

古民家、古民具もさることながら、料理・温泉・宿の人の対応、全てが非常に良かった！また行きたい一押しの宿だった！

かやぶきの郷薬師温泉 旅籠
〒377-0933　群馬県吾妻郡東吾妻町本宿3330-20
TEL. 0279-69-2422　FAX. 0279-69-2843

 

七千坪の敷地内。
全て統一感のある日本家屋の世界で満たされている

これほどまでに統一感のある「和」で満たされた温泉旅館を、筆者は知らない。
七千坪の敷地に広がる、圧倒的な日本家屋・屋敷の世界。

かやぶきの家屋だけではなく、ロビー、廊下、客室、収められた美術品、着物、小物・家具調度に至るまで、美しい「和」の世界で満たされている。よくある宿のパターンとしては、ある部分は美しく和風に作られているが、廊下や裏側にまわってみると平凡な古い旅館が顔を覗かせる。がっかりはするが、正直そんなものだろうと思う。

しかしここ【かやぶきの郷】薬師温泉・旅籠では、ほとんど妥協点が見当たらない。見える限りのほとんどが、調和のとれた和風美術で統一されている。

なんでも、ここの経営者がとことんこだわった世界だという。
正直筆者は、温泉や料理に接する前に、この日本家屋の世界に魅了されてしまった！

 

まずお風呂へ。暮れていく山間

宿に着いてすぐ、まずは明るいうちに掛け流しの天然温泉へGo！
4歳児も見晴らしの良いふろで大はしゃぎ。
薬師温泉とは、この地に二百余年前より自噴する天然温泉だそうだ。
気持ちいい！！

山間の旅館の集落が、どっぷりと暮れていく。
その美しいこと。
あちこちの照明が、日本家屋を引き立たせている。

 

とにかくお腹いっぱい！
これでもか、とおいしい焼き物天国！

夕食は、これまた趣のある食堂でいただく。

地産地消ということで、群馬県内で取れた魚・肉・野菜をふんだんに使った焼き物などが続々登場。子供用としては、食べやすい巻物やお稲荷さん。ゆっくり食事を楽しむ親と関係なく、先にバクバクと食べてしまった。。。

食事をお世話してくれた旅館の人いわく「この辺にはお店もこんびにコンビニも無いので、お客様が買出しに行くことができません。夜中にお腹が減っては困るので、一杯食べていただくようにお出ししています」。そう言ったとおり、とにかく一杯出てくる！若い人なら存分に食べるだろうが、筆者の年代では全て食べられないほどだ。

おいしい、でもお腹一杯、という、苦しく幸せな状態になった。
ご馳走様でした！

 

朝湯のあとにおいしいご飯で、体がきれいに

翌日は朝起きたら朝湯へ。
写真は無いが、まだ肌寒い季節にゆっくりと朝湯に漬かるのは極楽だ。

そしてまたまたおいしい朝ごはん。
栄養の点でもカロリーの点でも、やはり和食は最強。
良い素材のご飯で、体の中がきれいになった気がする。

 

鎧兜、着物、陶器、人形・・・。
圧倒的な歴史コレクション

今回は一泊なので、これで帰ることになる。
敷地内にある日本家屋や、美術品、鎧兜、着物、陶器などのコレクションを見て回る。

これがまたすごい！
やはり経営者のコレクションなのだろうか。その量もすごいが、個々の品物がどれも本物のようで、素人目に見て相当価値のあるものではないかと思う。

思わず見とれてしまう、日本の美。
静かな時間旅行。
子供はさすがに飽きてしまい、あとで敷地内の階段でかけっこして遊んだ。

 

ひとときの時間旅行を終えて、
再び喧騒の都会へ戻る

帰りも、宿の人は急勾配な敷地で荷物を全て正面玄関まで運んでくれて、見送りをしてくれた。総じて、大変親切な旅館だった。

おそらくここにもう少しいると、普段の都会生活を忘れてしまうかもしれない、そんな宿泊だった。目に映るものほとんどが「和」の世界で、日本人の遺伝子にある昔の記憶を呼び覚まされた気がした。

どっぷりと静かで調和がとれた「和」の世界に浸り、温泉で体を癒し、おいしい料理を食べきれないほどいただく。とても贅沢な時間を過ごした。またいつか、必ず戻って来たい宿だ。

かやぶきの郷薬師温泉 旅籠
〒377-0933　群馬県吾妻郡東吾妻町本宿3330-20
TEL. 0279-69-2422　FAX. 0279-69-2843