親子で楽しむ名古屋のリニア・鉄道館(マリオットアソシアホテル宿泊)
記事公開日:2015年10月15日
最終更新日:2016年7月31日
名古屋の観光スポット。
家族で楽しめるリニア・鉄道館(JR東海)
この記事は、中部地方のひかり特派員のレポートです。
東海地区の電車大好きっ子が集まる場所、「リニア・鉄道館」。本物の電車をたくさん見られて、乗り放題で、夢の国すぎる!
我が家の子供たちは電車が大好きで、これまでに2回家族で行きました。
思っていたのと違う展示や、食事が不便だったり、難点もあるんけど、なんといっても圧倒的な展示数の本物の車両と、リアルなシュミレーターなどの体験もの、小さい子でも楽しめるスペースがあることなど、トータルでみるとけっこう満足!
テレビでも紹介されることの多い場所だけど、なんとなく、「鉄オタ」ぐらいマニアックな人が楽しむというイメージが強いので、親子でも楽しいよ!というところを紹介します。
リニア・鉄道館(JR東海)
〒455-0848
愛知県名古屋市港区金城ふ頭3丁目2-2
開館時間:10:00~17:30
(最終入館は閉館30分前まで)
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
※春休み、ゴールデンウィーク、夏休み等は火曜日も開館
年末年始 12月28日~1月1日
通常の入館料は以下の通りです。
大人 :1,000円
小中高生 :500円
幼児(3歳以上未就学児) :200円
待ちに待ったオープン。
激混みを避けて数カ月待つ
名古屋に「リニア・鉄道館」ができたと知った時、子供たちは大喜びでした。
なにせ我が家の地域はローカル線しか走っていなくて、本数も少ないので利用する機会は少ないのです。たま~に「電車に乗る」という目的のためだけに乗ったりします。
子供って本当に電車が大好きですよね。
だから、「リニア・鉄道館?行きたい!行きたーい!!」というのは当然。
でも、オープン当初はとてもじゃないけど、行く気になれませんでした。
というのも、この地方のテレビでは毎週のように混雑ぶりが放送され、行った人からは「激混みで何にもできなかった」という感想しか聞かなかったんです。小さな子がいるのに、それは無理・・・。だから、オープンから数カ月経ち、ちょっと人出も落ち着いてきたという情報を聞いて、やっと出かけてみようかなと思ったのです。
まさに夢と想い出のミュージアム。
懐かしい車両にパパも興奮
まず最初に行ったのは2011年8月です。
オープンから5カ月が過ぎ、夏休みを利用して行きました。
その次に行ったのは2015年2月です。
その間に子供が1人増えましたねぇ。
車両の展示数は全部で39両です。
一見、数にすると少なそうだけど、本物の車両ですから圧巻です!
新旧の新幹線や
写真や映像でしか見たことのないような蒸気機関車。
パパもぐっときていた0系の鼻(?)
残念なのは、ほとんどの車両が座席に座ることができないことです。
てっきり、乗ったことのない車両の席に座って思いを馳せる・・・な感じだと思ったのですが。
特に子供は座りたいですよね。
でも、座席もキレイに保つためには仕方ないのでしょうね。
最新の超電導リニアも展示されていて、電車創世記から最新まで電車の歴史をしみじみと振り返ることができます。
「時速250キロ~♪」と新幹線の歌をうたっていたのに、リニアは時速580キロなんです。
技術の進化ってすごいですよね。
リニア・鉄道館のキャッチフレーズが「夢と想い出のミュージアム」ですが、昔の車両からたくさんの想い出があふれて、最新の技術にふれて夢がふくらむ、まさにそんな展示でした。
子供連れにはちょっと辛い。
レストランがないリニア・鉄道館
1階・2階にそれぞれ授乳室があり、どのトイレにもオムツ換えスペースがある多目的トイレが設置されていて、乳児連れでもわりと快適に過ごせます。
ただ、困ったのは食事です。
食事スペースはありますが、レストランのような施設がないのです。
(2015年2月現在の情報です)
あるのはお弁当を販売しているお店「デリカステーション」だけです。
「デリカステーション」では、電車がテーマな施設だけあって、駅の売店をイメージしていて、売っているのも「駅弁」なのです。めずらしい駅弁もあるし、子供向けのイエロードクターをパッケージにしたお弁当もあるのですが、売り切れたら終了なんですよ。ちょっと空いている時期に行ったとはいえ、お昼は行列でした。
最初に行った時は朝一に着いたし、子供も小さかったので、お昼で他の場所へ移動しました。二度目はお昼ごはんを食べてから行きました。もし、昼食を挟んで楽しみたいという時は、お弁当などを持っていくことをおすすめします。
館内の食事スペースは結構広いです。持
ち込み可能なので、子供が小さいうちは特に、子供に合ったものを準備していく方が楽かもしれないですね。
お弁当を持って楽しむ。
本物の117系車内で食べるのがおすすめ
食事スペースとして意外と知られていないのが、屋外展示の117系車内です!
電車の中で食事ができるんですよ。
座席は自由に回して、4人席にもできます。
実際の117系 東海道本線(JR東海)鉄道画像工房「Railstation.net」様から転載
本物の電車の中でお弁当が食べられるなんて、「旅」って感じですよね。
ただ、本当に本物の電車のままなので、テーブルとかはないです。
膝の上にお弁当を乗せて食べる、という感じなのでご注意を。
この車両で食事をする場合、一度外に出なくてはいけないのですが、ここは当日に限り再入館ができます。
出口のスタッフさんに、「再入館します」と言えば「再入館スタンプ」を押した紙をもらえます。
だったら、他の場所まで行って食事してもいいかな、とも思いますよね。
それが、この近辺で外食できるような場所はほぼありません、ご注意ください。
目の前に「ポートメッセなごや」という施設があってレストランが入っているのですが、ちょっと、家族で昼食というには「お高い」のです・・・。あとはコンビニがあるぐらい。
こんな立地条件なんだから、リニア・鉄道館がレストランを作ってくれるなど、もう少し頑張ってほしいなぁ。
そうしたらきっと、安心して家族連れのお客さんが増えると思うんですけど。
プラレールで遊び放題のキッズコーナー。
でも、やんちゃな小学生に気をつけて
車両展示の他には、日本最大級の面積の「鉄道ジオラマ」や、摩擦力や遠心力を学べる「体験学習室」などがあります。
それらで楽しむのがちょっと難しいちびっこ用には、「キッズコーナー」があります。
授乳室が併設されていて、トイレも隣にあるので、なにかと便利です。
ここにはタワー状に線路を組んだプラレールの展示があり、自由に遊べる大量のプラレールがあります。
新幹線の運転席をモチーフにした遊び場もあって、まさに電車好きなちびっこのワンダーランド(笑)。
展示にくぎ付けになっている子もいれば、パパと一緒に複雑な路線を組んでいる子もいます。
家にはない珍しいパーツやレアな駅などもあって、子供たちは大興奮でしたよ!
ただし、このスペースは小学生未満の子が対象となっています。
最初に行った時は3歳と1歳だったので、入ることができました。
展示を見たり、プラレールを組んだり結構楽しんでいたのですが・・・。
やっぱりこういう施設にいるのが、但し書きを理解できない「やんちゃな小学生」です。
理解できないっていうより、親が許可しちゃってるんですよね。
小さい子がごろごろいるのに、大きな子が走り回ったりして危ない・・・。
「あるある」ですかね。
危ないなぁと思いつつも注意できずにいたのですが、うちの子が「やんちゃ小学生」にわざと押された時は、思わず叱りました。ええ、鬼の形相で、方言丸出しで(汗)。
幸いケガはなかったですが、このスペースで遊ばせる時は、「やんちゃ小学生」に気をつけてください。
っていうか、スタッフが注意しろ~!
抽選に当たらないと体験できないシュミレータ。
こんな裏技が
ここには、いくつかのシュミレータがあります。
このシュミレータを体験するには、抽選に当たらないといけません。
入場券についている抽選券を、受付時間内に抽選箱に入れます。
1日に何度か抽選が行われるのですが、なかなか当選できないんです。
最初の時は何も当選しなくて、そのままお昼で帰ってしまいました。
2度目に行った時は、お昼から閉館間際までいたのですが、その時に「抽選に当たらなくてもシュミレータを体験できる方法」を知ったんです。
シュミレータを体験するには、まず抽選に当たるのが前提で、その後当選者が受付をして料金を支払います。その当選者の受付終了時に、空席がでることがあります。抽選に参加はしたけど、そのまま帰っちゃった、というパターンでしょうか。
その空席が出た時に、なんと館内アナウンスで「空席がでたので、先着で受付します」と知らせてもらえるんです。
何、その敗者復活的なやつ!
それを聞いたとたん先着を狙ってダッシュし、ゲットするのです。
念願のシュミレータを体験!
子供たちも車掌さん気分で
空席分は先着順に受付、といっても午後3時以降ともなると人も少なくなってきて、結構余裕で受付できました。2回目に行った時は子供が3人でしたけど、3人それぞれが体験できて大満足でした。
シュミレータといっても、「本物に近づけたおもちゃ」程度だと思っていました。あの「電車でGO!」的な(懐かしい~)。
でも、あなどれないですよ!
本当にリアルです。
これは在来線の運転シュミレータ。
このハンドルとか、メーターとか。
末っ子はパパと一緒にハンドルを握って、この成績です!
この日の1位て!!
手伝いすぎでしょ(笑)
シュミレータはやっぱりこの施設の目玉なんですね。
見ているだけでも本当に楽しくて、子供たちの満足度は最高レベルでした。
心残りは「新幹線シュミレータ」ができなかったこと。
「新幹線シュミレータ」は、さすがに空席が出ることは少ないようです。
運転中の人を横から見ていましたが、巨大画面がすっごくリアル!
運転していないのに酔いそうになりました(汗)
今度はぜひ当選したい~!
シュミレータの利用料は次の通りです。
新幹線シミュレータ「N700」:1回500円
在来線シミュレータ「運転」:1回100円
在来線シミュレータ「車掌」:1回500円
実際には、新幹線シュミレータはこんな体験のようです。
駐車場がないリニア・鉄道館。
アクセスは電車が便利
じつはリニア・鉄道館には駐車場がないのです。
でも、一応近くに駐車場があるので大丈夫ですよ。
私達は車で行きました。
ただ、近くのポートメッセなごやでイベントなどがあると、結構混みあうようです。
2度目に行った時は「アメ車フェア」的なイベントがあった日で、そんなに混んではいないけど”イカツイ車と兄さん姉さん”がちらほら(笑)。車で行く人は、ポートメッセなごやのイベントもチェックした方が良さそうです。
【パーキング探索サービス】
時々楽しいイベントもやっていますよ。
あと、イベント時は屋台が出ていることもあるので、おいしいものが食べられるかも。
遠くから来る人で、やっぱり便利なのは電車でしょうね。
JR名古屋駅から「あおなみ線」に乗り換えて、「金城ふ頭駅」で下車します。
駅からは徒歩2分です。
JRでは各地の出発駅から名古屋駅までの往復新幹線・名古屋から金城ふ頭までの往復あおなみ線・リニア・鉄道館の入館引換券をセットにした、割安きっぷを販売しているそうです。
入館料は基本的に割引がないので、電車で来る人にはお得ですよね。
JR東海 お得なきっぷ
宿泊は
名古屋マリオットアソシアホテルの
新幹線パノラマ宿泊プランがおすすめ
最初に行った時は、名古屋マリオットアソシアホテルに泊まりました。
日帰りでも行けるのですが、まだ混雑する時期だったので朝一に到着したくて。
マリオットには、「新幹線パノラマ宿泊プラン」という子供が大喜びしそうな企画があります。
JR名古屋駅ビュー(?)のお部屋なんです。
客室から、新幹線や在来線を見下ろせて、見放題!
こんな感じで夜もずっと見ていましたよ。
さらに、新幹線グッズがもらえたり、乗務員の制服を着て記念写真を撮ることもできます。
まさに子供たちは大喜びでした。
長男にとってマリオットは「新幹線ホテル!」。
「新幹線パノラマ宿泊プラン」の詳細はこちらです。
親子で楽しめる。
成長とともに楽しみ方も変わる、リニア・鉄道館
最初に行った時と比べて、2回目のときは子供たちも成長して、長男は電車のしくみに興味を持ったり、運転を上手にできたりと楽しみ方も変わってきました。
電車大好き!たくさん見たい!という小さな頃から、仕組みや歴史に興味を持てるようになる時期も、ずっと楽しめる施設かもしれないですね。大きくなれば、キッズスペースや食事の不便もそんなに気にならないですし。
また、毎月いろんなイベントが行われています。
クイズラリーや、普段はみられない新幹線の運転台が公開されています。
あと、スタッフが展示車両についてなどの解説をしてくれる「みどころガイド」などもあり、いつもの展示も見方がかわりそうです。
大人は、電車好きじゃない限り、1度行ったら十分という感じかなぁ。
でも、子供にとってはワンダーランド。
まだまだ一緒に行く予定です。
新幹線シュミレータ、体験したいもんね!
以下の動画は、ウチの子供ではないです。
共有させてもらいました。