小田急線・成城学園駅から徒歩5分の閑静な住宅街に、大きな数寄屋造りの邸宅:猪股庭園(旧猪股邸)はあります。
(財)せたがやトラスト協会が管理・運営している文化財の邸宅。私は数年前に一度訪れたことがありました。
世田谷と一言で言ってもいろいろな風景があるのですが、特にここ成城の住宅地エリアは一般に知らせているようにお屋敷町で、碁盤の目のようにまっすぐな道に大きなお屋敷が立ち並び、春には散歩ルートになっている古い桜並木もあります。
とにかく、歩いているだけで気持ちのいいエリアなのです。
1967年(昭和42年)に建てられたこの旧猪股邸の現在の敷地面積は1,861.7平方メートル、延床面積371平方メートル!!。
古くも和モダンな、非常に趣のある大きなお屋敷です。
現在、開園時間内(9:30~16:30)であれば誰でも入り、見学することができます(入場無料/月曜・年末年始休)。 庭には様々な樹木と草花でできた日本庭園があり、陽のあたる縁側に腰掛けていると、日々の喧騒を忘れて穏やかな気持ちになれます。
「ああ、こんなところに住めたらなあ」と思わせる、たいへん落ち着きのある邸宅なのです。
そのリビングに堂々と飾られた本格的な雛人形。
この雛人形はもともとこのお屋敷のものではなく、世田谷区在住の方から寄付されたものだそうです。その方も、セレブな方だったのでしょうか・・・。
静かな邸宅で、ゆっくりと流れる時間。
鮮やかで厳かな雛人形。
何物にも邪魔されない清廉な時間を味わいました。
とにかく、ちょっと早い春のうららかな陽の中で、静かなお屋敷のしっとりとした空気の中、ひととき贅沢で優雅な時間を過ごせました。
みなさんも是非時間ができたら行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに今回、4歳児を連れて行きました。
静かにしているように言い聞かせたこともありますが、問題なく鑑賞できましたよ。
お孫様への雛人形選びには真多呂人形の通販があります。伝統技法を現代に伝える職人技だそうです。